弊社の創業者・石川泰男は、20年前に「水素はもっと効率よく、クリーンに作れないだろうか?」という思いから、水素の製造方法について調べ始めました。ある日、触媒を使って水素を生み出すユニークな技術を知り、その開発者のもとを訪ねて、実際の実験を見学することに。そこでは、酸化物と水酸化物を約700℃に加熱し、そこに水を加えることで水素が発生する様子が確認されました。
ただ、石川は「これは普通の化学反応では説明がつかないのでは?」と疑問を抱きました。その後2〜3年にわたって自ら実験を重ねた結果、この現象は「核反応の一種」によるものであると確信します。
さらに研究を進める中で、石川は量子力学にも関心を持つようになります。特に、ノーベル賞物理学者・南部陽一郎博士の「宇宙空間の対称性は、宇宙線や太陽の強い電磁波で自然に壊れる」という考え方にヒントを得て、自身の実験結果と深く関わっている可能性があると感じました。
こうして、石川の情熱と探究心から始まった水素技術の研究は、現在も進化を続けています。
